ハイル語録よもやま話
潜む悪意
- 与三郎
2026/10/23 (Fri) 01:03:10
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人は誰も 胸の奥に小さな影を飼っている
嫉妬憎しみ見下す心
それは消し去れない種のように
静かに眠り続ける
けれど人は その影のまま生きるのではない
闇を知りながら 誰かに優しくしようとする
その葛藤こそが 人を人たらしめるのだ
そして時に影は 甘い言葉を囁く
「あいつが悪い」 「自分だけが正しい」と
心は揺れ 影は少しずつ大きくなる
それでもなお 手を差し伸べる者がいる
許せなくても 憎しみに身を委ねない者がいる
悪意があるからこそ 善意の尊さは輝く
光は闇のない場所ではなく
闇を抱えた心の中でこそ 生まれるのだから
寝坊とは - 与三郎
2026/10/22 (Thu) 03:11:22
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目覚ましは
今日はお休みを取ったらしい
時計を見て
心だけ先に用事を片付けてる
布団の中では英雄だったのに
現実では完全に遅刻だった
「急げ!」と飛び起きて
なぜか歯ブラシを冷蔵庫へ
寝坊とは
朝が本気を出した日の敗北である
遠い日の声 - 与三郎
2026/10/21 (Wed) 00:56:49
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遠い日の声は
川音にまぎれながらも消えず
赤く染まる木々のあいだから
やさしい光がこぼれている
急がなくてもいいのだと
季節は葉擦れで語りかけ
過ぎた夏の面影は
黄金の午後に静かに溶けてゆく
そして心の奥にもまた
ひとひらの紅葉が降り積もる
誰にも見えないその彩りを抱きながら
今日をそっと聴いている
懸命に生きる - 与三郎
2026/10/20 (Tue) 01:17:57
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風に揺れる草も
名も知られぬ花も
ただ今日という一日を
精いっぱい咲いている
遠くへ行けなくてもいい
誰かに認められなくてもいい
胸の奥の小さな灯を消さずに
一歩を重ねることが尊い
涙の日があるから笑顔の温もりを知り
迷う夜があるから朝の光は美しくなる
その姿はきっと
自分では気づかぬほど静かに
誰かの希望となり
未来へ続く灯火となっている
心優しき人 - 与三郎
2026/10/19 (Mon) 00:52:50
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誰も見ていないところで
そっと落ちた花を拾う人
強い言葉が飛び交う日にも
静かな微笑みを忘れない人
自分の痛みを知っているからこそ
人の涙に気づける人
春の陽だまりのように
ただそこにいるだけで
誰かの凍えた心を少しだけ温める人
そんな優しさは
大きな声では語られないけれど
世界を静かに支える光となって
今日もどこかで歩いている
怒涛を超えて - 与三郎
2026/10/18 (Sun) 00:34:29
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怒涛を超えてなお進む舟がある
砕ける波に 名を奪われても
吹き荒れる風に 夢を裂かれても
胸の奥に灯る 小さな光を抱き人は漕ぐ
昨日の痛みを 海へ溶かしながら
明日の答えを 空へ問いながら
怒涛を超えて
その先にあるのは 穏やかな岸かもしれない
あるいは 新たな嵐かもしれない
それでも超えようとした その一歩こそが
誰にも奪えない 命の航路なのだ
平々凡々 - 与三郎
2026/10/17 (Sat) 00:29:16
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名もない風のように生きて
けれど夕暮れの窓辺に差す光は
誰の人生にも等しくやさしく
平々凡々で
語るほどの出来事もない日々
それでも庭の一輪の花が
今日という日をそっと彩っていた
平々凡々で
なんの変哲もない道をゆく
その足もとに咲く野の花を
幸せと呼ぶのかもしれない
楽しい日々 - 与三郎
2026/10/16 (Fri) 02:37:09
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朝の光が窓をたたき「おはよう」と風が笑う
何気ない道を歩くだけで
季節は小さな贈り物をくれる
夕暮れは今日を優しく包み
空には茜の約束が残る
特別なことはなくてもいい
ありふれた幸せが宝物
昨日より少しやさしくなれたなら
それだけで楽しい日々
明日もまた新しい風とともに
希望の扉を開く
あの場所 - 与三郎
2026/10/15 (Thu) 01:11:09
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あの場所へ戻るたびに
不思議と心は静かになる
風は昔と同じように木々を揺らし
空は何事もなかったかのように広がっている
変わったのは景色ではなく自分の方なのだろう
かつてそこで流した涙も
胸を熱くした喜びも
今では遠い記憶になった
それでも足を止めれば
あの日の声や空気がそっと蘇ってくる
人は前へ進むために歩き続けるが
ときには「あの場所」に帰ることで
自分が何者だったのかを思い出せる
だから今日も静かに立ち尽くす
懐かしさと少しの切なさと
そして新しい希望を胸に抱きながら
めぐる因果 - 与三郎
2026/10/14 (Wed) 01:28:09
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めぐる因果は糸車きしりきしりと音を立て
蒔いた言葉は風に乗り忘れた頃に花となる
善も悪もよりあわされて 白き糸にも影はあり
切れたと思う縁の端 めぐりめぐって手に戻る
春の涙は夏を呼び 秋の別れは冬を越え
誰が織るとも知れぬまま 明日の布へと紡がれる
めぐる因果は糸車止まることなく静かにて
人の一生そのものを月あかりの下で織り続ける