ハイル語録よもやま話
誰かと
- 与三郎
2026/08/27 (Thu) 02:01:30
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風がすだれを揺らし影がゆるやかに流れていく
ふとした瞬間誰かの笑い声がこぼれる
それにつられてもう一人が笑い
最後の一人も頬がゆるんで目尻が柔らかく下がる
理由なんてきっと小さなこと
でもその小ささが人の間では宝物みたいに光る
「一緒だとなんでも嬉しくなるね」
そんな空気が風鈴の音みたいに澄んで響く
光も風も影も
人の喜びにそっと寄り添って
世界が少しだけ明るくなる
神とともに - 与三郎
2026/08/26 (Wed) 02:01:44
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歩くたび影が伸びて縮む
その影さえもひとりではなく
どこか遠いところから差す光とともに
悩む日も迷う夜も
ふとした瞬間に風が頬を撫でる
そのやさしさを感じ取れる心があるなら
もうすでに「ともに生きている」のだと思う
神は遠くにいるのではなく
夏の終わりの光のように
気づけばそばにいて
ただ静かに歩みを照らしている
明日は - 与三郎
2026/08/25 (Tue) 01:05:24
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晴れの日は胸の奥まで光が届いて
すだれ越しの風がやさしく揺れる
団扇で送る風が心の表面をそっと撫でていく
曇りの日は影が少し長くなって
言葉がゆっくりとしか出てこない
でもその曇りは決して悪いものじゃなくて
光が休んでいるだけの静かな時間
人の気持ちは天気みたいに変わるけれど
どの空もその人だけの景色
晴れも曇りも雨も全部がその人の物語
前に - 与三郎
2026/08/24 (Mon) 01:40:04
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うまくいったり戻されたり
そんな揺れの中でしか見えない景色がある
寄り道みたいな歩き方だけど
今日の自分は昨日より1歩ぶんだけ遠くへ届いている
まっすぐじゃないけれど
確かに前へ進む歩き方
風に押され光に迷いながらも
足もとにはちゃんと
ひとつ分の前進が残っている
豊かな気持ち - 与三郎
2026/08/23 (Sun) 00:34:46
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豊かな気持ちを持つと
胸の奥にひとつやわらかな光が灯る
急がなくてもいい飾らなくてもいい
ただ今ここにあるものが静かに満ちていく
豊かな気持ちを持つと
風の音さえ少し優しく聞こえる
世界が急に広くなるわけじゃないのに
心の景色だけがそっと明るくなる
豊かな気持ちを持つと言葉の選び方が変わる
誰かを包むように
自分をいたわるように
そっと柔らかい方へ手を伸ばしたくなる
豊かな気持ちを持つと
まだ来ていない明日さえ
どこかあたたかい色で思い描ける
秋の声 - 与三郎
2026/08/22 (Sat) 01:31:33
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秋の気配がまだ遠いはずの午後
風がすだれを揺らした瞬間
ふと名前を呼ばれたような気がした
「ここにいるよ」と言うように
木々の影が柔らかく寄り添い
風が頬を撫でるその触れ方は
あの人がしていた仕草に似ている
季節の変わり目にだけ聞こえる
“あの人の残響”
あなたが忘れずにいる限り
その声は風の中で
静かに優しく届いてくる
差し伸べられる手 - 与三郎
2026/08/21 (Fri) 01:56:21
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誰かがそっと手を差し伸べてくれる
世界はほんの少しだけ
柔らかい光に変わる
声よりも静かで風よりもやさしい気配が
そっと肩に触れて
「ひとりじゃないよ」と伝えてくれる
その手は急がず押しつけず
ただそこにあるだけで
心の奥の小さな痛みをほどいていく
差し伸べられた手に触れた瞬間
胸の中に淡い夏の風が通り抜ける
それだけで歩き出せる気がする
豊かな気持ち - 与三郎
2026/08/20 (Thu) 03:32:17
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本当に豊かになった心は
誇りを掲げるよりも
そっと相手の高さに合わせて寄り添う
知識が増えるほど態度は静かになり
経験が深まるほど言葉はやわらかくなる
強さを示すのではなく
強さを隠すようにやさしくなる
その姿は夏の終わりの光みたいに
まぶしさよりも温度で人を包む
人はやさしくなれるそれは弱さではなく
豊かさがこぼれないように
そっと手を添える仕草を
古いアルバム - 与三郎
2026/08/19 (Wed) 01:14:25
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古いアルバムを開くたび
ページの間から忘れていた風がそっとこぼれ落ちる
笑っていた日泣いていた日
まだ若かった声や触れた手の温度まで
淡い光の粒になって立ち上がる
めくるたびに思う
過ぎていった時間は消えたんじゃなくて
静かに紙の上で呼吸を続けているんだと
だから今日もまたページを閉じて
胸の奥で小さくつぶやく
「忘れませんあなた方を」
そばにいるだけで - 与三郎
2026/08/18 (Tue) 01:27:46
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そばにいてくれるだけで
世界の輪郭がすこしやわらかくなる
言葉がなくても
風のような気配がそっと寄り添って
胸の奥のざわめきを静かにほどいていく
ただそこにいるというだけで
日々の重さが少し軽くなり
歩く速度まで穏やかになる
触れないまま語らないまま
それでも確かに支えてくれる存在が
静かな光となって心に灯り続ける